前回の、日本人と他の国の国民性の違いの続き。
今回の内容は、日本では英語を公用化し、日本人と日本文化を発展させ、国際競争で勝ち抜いていかないとというもの。
先日、半導体大手のエルピーダが破産。こうした日本のテクノロジーを持つ会社ですら、韓国のサムスンなどの海外企業との競争に勝てなくなった。
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20120229-OYT1T00043.htm
こうしたことが自動車市場でも数年内に起こるのではないか。
定性的ではあるが、現在の北米では日本車は優勢を保ちつつあるが、
日本国内以上に韓国車(HYUNDAI、KIA)が目立つ(ぱっとした割合では、日本車5割、韓国車2割、米国車3割といったところか。)。
数十年米国に住む知人の方によれば、韓国車のここ数年の台頭は目指しいとの目覚しいとのこと。あるニュースによれば、KIAやHYUNDAIは徹底して(ハイクラス購入の)顧客ニーズをつかむことに専念しており、急激に販売台数を増やしているとのこと。これはまさしく、アップル社の経営に沿っているもののような気がする。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20120228/229259/?P=2
日本の海外でのお家芸である自動車ですら数年内に変動が起こりうる。
こうした変動を可能にするのが、やはり人材ではないだろうか。
中国・韓国の若者の海外嗜好は日本人のはるかに上を行っていると思う。
米国の大学は潜在的に需要の高い中国にターゲットを絞って、マーケットを拡大しようとしている。
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=59216&type=40
これに対し、日本国内はどうだろうか。
http://www.toyokeizai.net/business/management_business/detail/AC/982429fb948bbed1b8190fd3849ffcba
一部の意見では高い水準を保っているとあるが、2004年以降、留学生数は減少しており、中国・韓国の増加から比較すると大きな違いがある。
何を言いたいかというと、韓国車メーカーやアップルのように海外市場で顧客のニーズを的確に把握し、経営に反映させるためには、国際的な視点を持つ経営陣・社員が不可欠であり、この点において日本企業は圧倒的に他国企業と比較し不利ということ。
こうならないためにも、日本文化や日本語に固執せずにもっと志向をオープンにしていかなければならない。
楽天の社内英語公用化
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120303-00000017-mai-bus_all
国内だけで、日本が生きて行ける時代はとっくに終わっているのだから、日本も英語と日本語を公用語にして、ブリティシュスクールやアメリカンスクールを財政面から支援し、都会でも田舎でも誰もが手の届くものにする必要がある。
そしてTVのニュースも半分は英語にする。大学入試も国語以外は英語で問題を出す(英語を試験と捉えている時点で英語力は伸びない。英語を使って何かのアウトプットを出させた方が絶対伸びる。)。
よく、言語のの習得にあたっては、国語(日本語)が不可欠、という意見を聞くが、英語を同時に習得すると国語がおろそかになるという意見があるが、本当だろうか。
また、日本文化がないがしろになるというのは本当だろうか。そもそも現時点の文化は本当に日本古来のものなのか。
経済的に優位を保っていた20年前までならまだしも、中国、韓国が成長し、東南アジアの民主化が進み、経済発展が見込まれるこの状況で内向き志向はいけない。
日本人はいかに「他国が日本を気にしていないかを客観的に認識」し、危機感を持たなければ数年後に国内企業が破綻し、雇用情勢が悪化し、これまでのほほんとした暮らしが継続できないことを認識した方がいいと思う。
文化や日本語を大事にする考え方も分かるが、昔のものを守ること以上に新しい日本人、日本文化を作り上げていくことの方がもっと大事。
これまでは東アジアは日本だけだったから、日本は営業しなくても海外から見てもらえたため、受身でよかったが、もうこれからは普通の会社が行う営業のように日本も攻めていかないと失うものしかない。
ヨーロッパ人は知識階級は数ヶ国語話すのは当たり前(同級生のヨーロッパ人も母国語、英語、スペイン語がペラペラ。。。。)と言われるが、それは言語体系が違うという言い訳ですますことはできない。
こうした人たちと競争をする時代なのだから。米国議会の公聴会で企業トップが英語で議論できるようにしていかないとグローバル企業としての存在できず、グローバル企業が成長する土台を日本にしっかり作らないと将来はない。
もう我が村、日本国内だけを見る国民性や技術だけあれば市場を席巻できる時代は終わっている。
日本人の勤勉性、協調性という世界に誇るべき特性をさらに進化させるために、まずは英語を公用化するところから始め、積極的に挑戦するべきだ。
私自身、日本の閉鎖的な視野を乗り越える人材になるべく、また一人でも多くの日本人をそのようにするために些細なことから日々邁進・貢献していく必要がある。
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