2013年1月14日月曜日

Road trip クリーブランド、オハイオ州

先日の続きでクリーブランドについて。ここは、ロックの殿堂やメジャーリーグのインディアンスで有名ですが、今回は旅の内容というよりも町づくりについて。


写真はタワーシティセンター。ここの中になんと電車の駅の発着地点があります。
アメリカは良く車社会のため、環境に負荷を与えないよう、公共交通機関の開発をするべきという議論を見かけます。そのため、この50万人程度のクリーブランドでニューヨークやボストンのように電車がきれいに整備されているのを見て、びっくりしました。

ところが、、、、、実際は、少しニューヨークやボストンとは様子が異なりました。。。。。

この写真の反対側が正面入口なのですが、出てみてびっくり。低所得者と思われる黒人層がたくさん正面入口の辺りにいました。

片やこの写真の前に見える車、そうこれは白人層が停めるいる車。

このクリーブランドでは、私が見る限り、低所得者層が電車やバスを用い、高所得者層は公共機関を用いずに車を使っていました。

人の流れもよく見ると、白人層は駐車場へ向かい、黒人層は電車へ向かうという奇妙な光景。

駐車場等を廃し、車利用を抑制することは政治的に困難と思われ、その結果、公共機関を都心に設け、車利用を抑制するという一般論が見事に崩れているようでした。

貧困層のための公共機関という目的であればそれは達成できていますが、やはり、所得層に応じて、移動手段がこうもきれいに分かれるいびつな社会は理想ではないのではないでしょうか(政策目的は不明ですが、客観的には失敗だと思います。)。

格差問題が激しい米国では、車抑制のための公共機関の整備だけでは解決できない複雑な問題が横たわっているのだということを実感した瞬間でした。


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