2013年1月16日水曜日

エルパソからシウダーファレスへ(徒歩での越境)

先日の続きです。

テキサス州にあるエルパソという都市からメキシコのシウダーファレスという町(世界一危険と言われる町)へ徒歩で越境した話を綴りたいと思います。他のブログでも徒歩で越境できるというのみの細かな話がなかったという点を感じた雑感を交えてお伝えできればと思います。




アメリカ側より。メキシコからアメリカへの入国審査を待つ車の列(果たしなく続いてました)。





ちょうど国境の部分。右がアメリカ、左がメキシコ。

まず、私が通ったStreetですが、エルパソのS Santa Fe St(SはSouth, StはStreet)を車で南下しました。あるブログでは、国境近くに駐車場はないと言ってましたが、GPS(カーナビのこと。アメリカではGPSと言ってます)で平日12時ころ国境近くまで行ったところ、駐車場がありました。1日の料金は4ドルで、駐車場の管理人が私の車のNYナンバーを見て、どこから来たと聞いてきたので、シラキュースと答えると私はイサカ(コーネル大学があるところでシラキュースから1時間)だということで、少し地元ネタで盛り上がりました。
※駐車場はS Santa Fe Stの行き止まり(左折のみのところ)の2本手前の通りの辺りに何カ所かありました。

その後、徒歩でメキシコへ行こうと思ったのですが、メキシコへの入国書類や米国へ再入国書類等に問題ないか不安だったため、アメリカの入国審査の人を探し聞いたところ、アメリカへの再入国はパスポートとI-20(私は学生なので、I-20が必要)で問題ないとのことでした。また、メキシコへの入国は通行料を50セント払うようにとだけ言われ、メキシコの入口でお金を払い、国境を超えたところ、何のことはなく、審査をする人はいなければ何の手続きもなくメキシコへ入れました。。。。

シウダーファレスについては、ご存知の方やネットでたくさんの情報があるため、ここでは触れませんが、やはり、外務省の警告が出ているとおり、行くべきではないと思います。私も当初は行く予定ではありませんでしたが、ひょんなことから国境を超えるだけということでやってきてしまいました。

街並みはエルパソとはうって変わり、舗装もボロボロ、建物も汚れ、途上国そのままの風景でした。私はこの町に足を踏み入れ、20mくらい進んだところで引き返し、アメリカへ再入国することとなりました(滞在時間5分)。とても観光する場所ではなく、また危険な町ということで面白半分で町を繰り出すのはよろしくないと思います。

そしてここからが大変、メキシコからアメリカへは車のみならず徒歩で入国しようとする人たちが審査の列をなしていました。100m進むのに冬空の中、3時間待ち、その後建物内で30-1時間待ち、その後、パスポートに付属しているD94?という書類の更新が必要ということで2時間待ちました(ここの入国審査官はわざとゆっくり待たせ、メキシコからの人を入れないようにしている感じがしました。)。

ということで、わざわざ危険な思いをし、麻薬戦争の町に行き、帰りの時間を費やすのはメリットがないと思います(ちなみに日が暮れる5時半ころは行例は少なくなってました。車は引き続き長蛇の列。。。。)

ここで感じたことは、エルパソとシウダーファレスは歩いて、10分も離れていないにも関わらず、安全な町と命が脅かされる町と分け隔てられてしまっており、同じ人間にも関わらず、生まれた場所が100m違うだけでどうしてこうも人生が変わってしまうものなのかということでした。

メキシコはこうした麻薬闘争から開放されるためには、特に女性・貧困層への教育により、こうした地域に集まる人を減らすなど、100年単位の仕組みが必要な気がします。そのため、私にできること、日本にできることは少ないかもしれませんが、日本の100年200年先の発展のあり方を見据えた場合、やはり人的資源をより多く世界に供給する必要があると思います(多くの日本人が国際人になるということ)。

引きこもりや自殺の問題など心理的要因に関係する国内問題が多いですが、こうした国々が世界にもっと多くあることをすることができれば少しでも改善するはずですし、また、日本で生まれたことをもっと多くの人が幸運であったと感じ、その幸運を世界にシャアしたいと思う日本人がもっと多くでてほしいと思います。日本の閉塞感を打ち破り、世界のために活躍できる人材を輩出できるようにしていかなければ日本の発展はないと思います。

そのためにも、私自身も自分の明日、1年後のためだけではなく、日本の100年200年後の発展のため、今の若者や政治に対し、誰にでもできる不平不満(日常生活にも言えることですが。。。。)を述べるだけではなく、こうした現状の問題は自分の責任でもあると顧み、まずは不平不満の前にアクションを!と思い直しました。

まずは、学校の授業を頑張るは当然のこと、多くの人へ自分の経験や思いを伝え、人をインスパイアーできるよう人間になれるよう、毎日の1秒1秒を振り返り、一瞬たりとも気を抜かず、日々精進するのみという思いを強くしました。

最後は、シウダーファレスとはまったく関係ない話で、しかも雑文・誤字脱字ですいませんが、こんなところでした。




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