2012年2月9日木曜日

車(またまたのトラブル)

またまた、トラブルのお話。少し長いですが、

1.アメリカでは交渉が重要
2.サービス業の性質が日本と違う(お客様は神様ではなく、あくまで対等)

という教訓を学びました。
※どなたか、米国民事法に詳しい方がおられたら、このような場合どうすべきであったかアドバイスいただけるとうれしいです。

さて、事件は2ヶ月程前、車のタイヤ関することです。

運転中、ふとスピード表示の脇に赤いランプがついているではありませんか。
トラブル発生かと焦り始め、いろいろと調べてみたところ、タイヤの空気圧がなくなっているというサイン。

これなら、ガソリンスタンドで直せると胸をなでおろしました。

そこでスタンドに行き、空気圧を入れる器具を手に取り、タイヤに差し込もうとした矢先、、、、
なんと空気圧を入れるタイヤのピンの先についているフタがどうあがいてもとれない!!

なぜ!?

仕方なく、車を購入したディーラーに直行(我が家の車はマツダ(!)のディラーで購入した中古の韓国車(!)KIA)。2008年製、総マイル数25000マイル。

ディーラーで車を売ってくれた担当者がいつものごとく陽気な感じですぐに付属の修理場でフタを外すよ、ノープロブレムだから、車を修理場に入れろと言うことでしばし待つことに。

数分後、硬い表情で担当者は現れ、「マツダ」の工場では外せない、近くのKIAの工場(まったく別の会社)なら工具があるのではないかとのこと。。。。

「オイっ!それはないだろ。。。」とツッコミたくなるところを必死にこらえ、そこから10分のKIA工場に向かう。

KIAにて担当者に話し、待つこと2時間、ようやく確認結果が言い渡されました。
「フタは硬くしまっていてとれない。ピンごといったん壊して再度ピンを付け直すしかない。値段はタイヤ一つにつき、300ドル程度。」
※実際フタが外せないのは、2つだけでした。

なにーーーー!!

いくらなんでもそれはないだろと憤慨し、再度マツダに戻り、KIAでの状況をマツダの担当者に伝えたところ、今度ばかりは陽気な仕草は影を潜め、「これ以上、何ができるんだ、やれることはやった」と投げやりモードに突入。

こちらからは、「タイヤの空気圧のフタがとれない車を売るディーラーがいるのか!この車は空気圧をどう調節すればいいんだ。」と米国民法に瑕疵担保責任があるのか知りませんが、こんなんでお金は払うのはおかしい、負けてたまるかと思い、しつこく担当者に直訴。そうしたところ、担当者が上司に掛け合い、所長室?のようなところでその上司との折衝が開始されました。

以下主なやりとり。
上司「タイヤは保証対象外(本体だけが保証の適用)。購入時にサインしただろう。」
私「たしかにサインしたが、タイヤのピンのフタが外せないことは異常なことで、契約事項外と考える。どのような購入者であれ、こうした自体を予想して購入する者はいない。空気庄の調整ができる車であると予想して購入するのが通常。予想外だから、そっちで修理費用は出してほしい。」
上司「そのとおり、予想外。あなたが購入する前に、一体誰がタイヤのピンがとれないことを予想できただろう。私たちにも予想はできなかった。だから我々に責任はない。」
私「売主の責任を果たせ。」
上司「それは無理だ。これは誰にも予想できなかった。道を歩いている人が突然心臓発作で倒れたり、雷で打たれたり誰が予想できるだろうか。これは仕方ないのだ。」
私「何かしら保証すべき」
上司「20ドル出そう。」
私「。。。。(20ドルで一体何ができる!?)お互いに予想できなかったのであるから、互いに負担は公平であるべき。こうした不測の事態でちゃんと対応してもらえるようにわざわざディーラーで買っているんだ(その辺りの道端の車ショップで買っているのではない。)。」
上司「我々はとてもいい案を示しているではないか。本来なら保証が効かないからこちらは一円も出す必要はないのに、20ドルも出すと言っている。We want to be nice! それに、販売前に自社で行なった点検では空気庄に異常なかった旨の結果が出ている(証明書を見せる。)。」
私「販売前の点検はどのようにタイヤのピンのフタをとったのか。」
上司「それは知らないが結果自体問題ないとなっているのだから、これはフタはとれたという証明だ。フタがきつくなりとれなくなったのは、あなたが購入後、ダートとかの上を走り、フタがきつくなったのではないか。フタがきつくなった理由など誰にもわからないが、購入後の何らかの原因によるものだろう。20ドル払うんだからそれで手を引くべき。中古車はどんな車にでも何かしらの欠陥があるもの。仕方がないだろ。」

このやりとりが1時間半どうどうめぐりし、一向に相手もひかず、どうしたものかと思っていたところ、先方がどうしてほしいんだと諦めモードで聞いてきたため、私から「半額ずつの負担にすべき」と言ったところ、「それでいこう」と最後はすんなり合意しました。

修理は1週間後で、私はこの上司の顔を見たくなかったのですが、1週間後マツダに行くと、この上司が笑顔で手を振ってきました。

マツダの上司と担当者の主張にはほとほと呆れてしまいました。みなさま、中古車購入や大きい買い物の際はどうぞお気を付けください。

本当にアメリカ社会は不思議です。

0 件のコメント:

コメントを投稿